平成27年11月28日
平成27年度江戸ソバリエ認定審査について

江戸ソバリエ認定委員長 ☆ ほしひかる


今年は69名の方が受講され、提出していただいた舌学ノートと脳学レポートを審査員が審
査し、63名様を平成27年度江戸ソバリエとして認定させていただきました。      
皆さまが提出されたノートとレポートはいずれも大変優れたものでありましたが、その中
から 江戸ソバリエの舌学優秀賞7名、脳学優秀賞11名様を選考し、さらに「江戸ソバリエ
の志
」に沿ったレポートをお書きになった3名様を脳学最優秀賞とさせていただきました。

☆沼田実 様「江戸蕎麦と水、そして松尾芭蕉が繋ぐ縁」
選評:「蕎麦は江戸の水によく合う」と江戸蕎麦の時代を予言した芭蕉に注視され、また
句についても沼田様は独自の解釈をされているところが素晴らしく、最優秀賞とさせてい
ただきました。                                 

☆松田綾子 様「女性のそばの食し方についての考察」
選評:江戸ソバリエ認定事業は、一種の食育事業と位置づけしています。当協会の舌学ノ
ートは、まさに食べ方 Eat Education ⇒ 食育そのものとの考えからですが、松田様のレ
ポートではとくに女性のお蕎麦の食べ方について考察されている点に賛同して最優秀賞と
させていただきました。                             

☆上村紀子様「月をテーマに秋の一日を蕎麦懐石で、正午の茶事を楽しみました」
選評:「たかが蕎麦、されど蕎麦」という言葉があります。その「されど」は江戸蕎麦に
粋や風流があるからでしょう。またその源は、江戸蕎麦が寺方蕎麦から誕生したためと考
えられます。上村様のレポートにはそうした江戸蕎麦に流れる美学が感じられましたので
最優秀賞とさせていただきました。                        

提出いただいた脳学レポート、舌学ノートはいずれも優れた作品ですので、本来なら全て
を皆さまにご紹介したいところですが、あえて脳学最優秀賞だけをこの協会正式サイトに
掲載させていただきますことをご了承いただきますようお願い申し上げます。     

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