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☆あったか家族賞 福島和子様「鴨と揚げそばがきの治部煮風」 |
・一同に揃わなくなってる家族を思いやり、健康を気遣う母親の温かい気持ちがあらわれている。 ・煮物のレシピから鍋料理に発展し、蕎麦がきの素揚げを加えて年越蕎麦に転じる大胆でユニークな発想。 慌ただしい大晦日を考慮し、家族の好みや事情にあわせて自在に広がる楽しさと暖かさあふれる秀作。 |
☆あったか家族賞 水津優子様「我家的年越蕎麦於香港」 |
・場所は変われど思うがまま。そこにあるものを意のままに操れる、動じない母の強さに脱帽。 ・日本を離れるほどに、日本人であることを意識するもの。海外で得られる限られた食材を工夫し、大晦日のひとときを年越蕎麦で過ごす。 異国の地で家族が寄り添い食卓を囲む姿が想像される心温まる秀作。 |
☆江戸ソバリエ学術賞 たつみ蕎麦の会(宮本学・日高啓華・佐久間香里)様「宝来そば 〜 江戸蕎麦の復元」 |
・壮大なテーマを精鋭達のプロジェクトによって検証し、そこに現代訳を加え、選び抜かれた素晴らしき配役(材料)達によって作り上げられたNHK大河ドラマのよう。長く語り継がれる価値のある作品だと思います。 ・史実や専門家に学ぶアカデミックな姿勢、柔軟な仮説の設定、そして自らの試作による評価。江戸ソバリエ認定期を超えた横断的なチームなればこその、知的好奇心をそそる秀作。 ・協会が謳う「江戸ソバリエの心」にかなっている。 |
☆粋な仲間賞 七江会有志(吉田道人・海緑風・宮本学・菊池佳重子・安藤誠)様「寒ざらし発芽そばの実づくし膳」 |
・赤穂浪士の謎に迫ると蕎麦につながり、蕎麦を手繰ると討ち入りにつながりと、どちらが"二"でどちらが"八"なのか、そんなことを投げかけているような、熱く語りかけてくるレポーターがそこにいそうな作品です。 ・年越蕎麦に独自の物語を重ねる、こうあってほしいという思いを重ねる。 そして、その物語の根拠を創造的かつ論理的に構築する。年越蕎麦を「ドラマタイズする」という新しい楽しみ方を提案してくれた秀作。 |
☆国際交流賞 小林照男様「中国(からの)帰国者との年越しそば」 |
・淡々と語られる内容が、飾ることのない事実として心に残る、記録映画のよう。 ・中国帰国者が早く本来の日本人に戻れるよう、「餃子」と「年越蕎麦」の食の返戻交換を5年間。蕎麦を召し上がって頂くだけではなく、打つ体験も、そして、餃子も同様にみんなで作ってコミュニケーションを深めていく。年越蕎麦を日本の味としてだけではなく、日本の心を伝えるものとして生かしている秀作。 |
審査員:林 幸子、 石田 大三、
三上 卓治、 橋本 曜、 ほし ひかる |
「蕎麦の花 手打ち 蘊蓄 食べ歩き 粋な仲間と楽しくやろう」
《江戸ソバリエ宣言》 |
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